みなさまお久しぶりです。
カノン運営協力者の磯島です。
今日、楽器の習い事で一番人口が多いピアノ。
誰もが一度はその音を聴いたことがあるでしょう。
しかしながら、意外にもピアノという楽器についてはあまり知らない人も多いのでは?
ピアノの購入を考えている生徒さんからよく質問を受ける、アップライトとグランドの違いについて、少しお話したいと思います。
そもそもピアノは、歴史的にみるとグランドピアノの方が先に誕生しており、のちにアップライトピアノが発表されました。
ピアノが家庭に普及するにつれて、大きさや音の高低を考えたものが必要になってきたからです。
まずグランドとアップライトでは楽器の構造が違います。響板の位置やハンマーの弦の打ち方など。もちろん大きさも全然違いますよね。
それが故に、演奏面にも様々な影響が出てきます。
一番違うのは、音量の幅です。
響板が下にある、グランドの方が反射音が聴きやすく、大きい音も小さい音も出しやすいのです。
アップライトは響板が立っているのでピアノの後ろの方が大きくなります。
また、ペダルの作用も少し違います。三本あるうちの右、左はグランドもアップライトもほぼ同じです。
右は音を響かせます。
左はソフトペダルといって音を弱くできます。特にグランドはハンマーと弦の接触が変わるので、音がやわらかい音色に大きく変わります。
そして真ん中は、グランドはある音を弾いたままペダルを踏むとその音だけ残ります。
アップライトではハンマーと弦の間にフェルトを入れて、音をかなり弱くします。
このように、グランドとアップライトでは構造上の違いから、演奏面にも大きな影響が出てきます。
趣味でピアノを習われる方はアップライトで充分ですが、本格的に学ぶ人は、表現方法の幅が広がるグランドをオススメします。
また、ピアノを購入する際にはお店や工場で、必ず指弾をした方が良いでしょう。
ピアノは手作りなので、ひとつひとつ音やタッチが微妙に違います。
いろいろ弾いてみると、自分に合うものに出会えると思います。
ピアノを始めるにあたって、楽器選びは重要です!
よく吟味してくださいね♪
次回は、現在お持ちの方も多いであろう電子ピアノについてお話しようと思います。
かのん音楽教室@東京
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